1月12日、猛吹雪の中、YUCaN参画企業の新庄市横根山工業団地内にあるケミトックス新庄試験センターに行ってきました。
株式会社ケミトックスホームページ
太陽光発電の適地が減少する中、建物一体型太陽光発電(Building Integrated Photovoltaic = BIPV)が注目されています。建物の屋根だけでなく、壁や窓も太陽電池にする、建材一体型の太陽電池です。建材ですから、安全性の他、遮熱性や採光とのバランスなども大切になり、その製品としての検査と規格作りに取り組んでいるのがケミトックスさんです。
国家プロジェクトでのBIPV開発を進めるPVTECとの協力により、特殊なソーラーシミュレータが導入されています。手前にあるランプは10 kWのキセノンランプ2台で、屋外環境を模した窓のある黒い部屋に入ります。その後ろには屋内環境を模した空間があります。
後ろを見るとこんな感じ。大きすぎて写真に納まりませんでした。右側の窓が屋内外の仕切りになっていて、例えばここに窓型太陽電池を設置します。ここでの光強度はAM1.5の半分の500 W/m^2だそうです。この大きさですから、20 kWもの光源が必要になるんですね。左側が屋内環境を模した空間で、無数の温度センサーが設置されています。日射熱取得率を測ることで、BIPVの断熱性を評価できるということです。
装置の構成を分かりやすく説明したのがコレ。実際の装置の写真と見比べてみてください。
じつは、なぜ今回ケミトックスさんにお邪魔したかというと、山形県委託のカーボンニュートラルオンライン講座の取材に同行するためでした。フリップを持つのがケミトックスの望月さん、右側はご存知、もはやカーボンニュートラル女子アナの地位を確立しつつある、YTSの熊谷瞳アナウンサー、左側に居るのはこの番組制作を進めるYTSの高橋さん(いつもお世話になっています!)です。この模様は、シリーズ第4回に登場予定です。どうぞお楽しみに!
BIPVは、例えば壁や窓には雪が積もらないなど、雪国山形には特に適した太陽光発電システムになると思います。その研究施設が豪雪の新庄にあるんですね。ケミトックスさんは、太陽光発電だけでなく、様々な工業製品の安全性などを検査する会社で、一般の方はなかなか知ることは無いですが、産業を影から支えて下さっています。
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