「森に暮らす」黒田三佳

里山ソムリエの黒田三佳さんが、米沢の里山での暮らしを紹介する本を出版されました。

https://yamagatakaigi-store.com/morinikurasu/

とても綺麗な数々の写真と黒田さんのエッセイが綴られています。是非手に取って御覧ください。誰もが「綺麗だ」と感じる、花が咲き乱れる情景とかだけでなく、普段見逃している虫や葉っぱの写真も沢山あります。そこに美しさや命のリレーの素晴らしさを見出す感性を持っているかどうかで、自分たちの世界を良くも悪くも出来るように思いました。

何気ない田舎の風景の中や、自然の恵み、季節の食べ物などに、自然の力、季節が巡り世代を越えて受け継がれていくことの尊さを見出せる様になれば、心は豊かになり、「何も無いけど何でもある」田舎の暮らしがとても素敵に見えるんじゃないかと思いました。

カーボンニュートラル社会の実現に必要なのは、脱炭素技術開発ばかりではありません。その前に、人々が「豊かさ」を再定義して、何十万年も当たり前に続けられてきた命のリレーや、続くことの大切さを認識して、社会の持続性を優先するように舵を切り直す必要があると思います。

黒田さんの本は、「豊かさって何?幸せって何?」と問い直すような、気づきに満ちているように思います。

山形大学カーボンニュートラル研究センター

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