農学部のラリー・ロペス教授が主宰する、ドイツ・ハノーバー大学との大学院ダブルディグリープログラムのウインタースクールのために同校の教員2名、学生18名が来日するのに合わせ、JSTさくらサイエンスプログラムの支援により、イタリア・トリノ大学から6名、ウクライナ・チェルニヒウ工科大学から5名の教員、学生も合流し、米沢市置賜総合文化センターにおいて持続可能な世界のための国際セミナーを開催しました。
本会は農学部が主催、工学部と米沢市国際交流協会(YIRA)の協力によって行われました。会かいにあたり、工学部の黒田充紀学部長とYIRA会長の黒田三佳さんから歓迎のご挨拶を頂きました。YIRA職員、米沢在住ウクライナ人のマレンコブさんから米沢での暮らしについての紹介、吉田よりカーボンニュートラル達成に向けた課題について特に日本が抱える問題についての講演、オレグ・ディミトリエフさんから米沢に来て感じたことのお話、カロリン・イプトナー先生から工学部国際交流センターの活動についてのお話、などがあり、ロペス先生からトリノ大学とのダブルディグリープログラムに向けた構想について説明がありました。
ウクライナ戦争開戦からちょうど一年ということもあり、多くの報道機関も押し掛け、会は大変盛況でした。同イベント(及びウインタースクール)についての新聞、テレビのウェブ上でのレポートについて、順次以下に掲載しますので御覧ください。
テレビュー山形TUY(2023年2月22日)
「ドイツ・イタリア・ウクライナの学生が山形で研究や日本の文化に触れる」
河北新聞オンライン(2023年2月24日 有料記事)
「ドイツ、イタリア、ウクライナの学生ら31人 山形大で再エネ技術学ぶ」
荘内日報社オンライン(2023年2月24日)
集合写真です。真ん中でYIRAのバナーを持つのは工学部長の黒田充紀先生です。
報道はされませんでしたが、この会にはチェルニヒウ工科大学の准教授(経済学)Kateryna Hnedina先生(一番右)と4名の女子学生も参加しました。チェルニヒウはベラルーシとの国境近くの街で、開戦当初に甚大な被害を受けました。ロシアの総攻撃によっていつまた大きな被害を受けるか分かりません。平和な日本に折角やってきたのに、僅か10日でチェルニヒウに戻ることが不憫でなりませんでした。Katerynaさんは、山形大学との共同研究を強く希望されています。その資金確保が問題となっています。どうか、ご支援ください!
真ん中に立つのは新聞、テレビに何度も登場してすっかり有名人になってしまった、セルギー・マレンコブさん(ブラディスラブ・マレンコブさん(左から3人目、米沢市職員)のお父さんです)。原発が襲撃されたことで話題になった、ザポリージャのご出身です。そして左から2番目は日本学術振興会の招へいプログラムによって現在山形大学で研究を続けるオレグ・ディミトリエフさんです。米沢にウクライナの方が8名も集まるのも稀なことですね。戦争は続いていますし、終わったとしてもウクライナの再建は大変なことです。是非ウクライナのことを忘れないでください。
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