ゼロカーボン推進セミナー

NPO法人環境ネットやまがた(ENY)の「ゼロカーボン推進セミナー」が2月29日(木)に開催されます(以下ポスター)。今回は山形市の企画で事業者さん向けとなっておりますが、参加は無料で、どなたでも参加頂けますので是非お越しください。

同様なセミナーをYUCaN発足後に繰り返してきました。もちろん、気候変動をめぐる状況は時々刻々と変化し、一方で再エネ、脱炭素技術については新しい展開も起こっています。しかし、最も大切なのはこの人類存亡の危機に対して人々の具体的な行動変容が起こっていないことではないかと思います。節電とか節水とか、お金を節約するためならば行動しても、平気でプラスチック個包装のモノを買い、箪笥にシャツが10枚あっても11枚目を買ってしまいます。あるいは、プラスチックを紙包装に変えたとか、本当は燃やされるだけなのに「リサイクルマーク」が付いていることで安心して資源とエネルギーを浪費し、世界を壊すことに加担してしまいます。さらにはグリーンモビリティの象徴であるEVが大量に必要とするリチウム、ニッケル、コバルトなどの鉱物資源が貧困国から搾取され、多大な環境破壊と人権問題を引き起こしていることを知りません。

気候変動がもたらす破滅的な未来に対して、それをどの様にして回避し、人々の平和で幸せな生活を守っていくのかが今問われています。人類共通の危機に対して世界の全ての人々が協力すべき時に、2つの大きな戦争が起こり、対話と協働を困難にしています。私たちが辿ってきた過去に向き合い、今起こっていること、その理由を正しく理解し、未来のために何をすべきなのか、自分の都合だけにとらわれず行動することが必要です。

これら「今一番お伝えしたいこと」を踏まえて、どの様にお話をすべきなのか、事前に山形市役所、ENYの方々と相談をさせて頂いています。「グリーンで一儲け」は短期的には可能であっても、その後はより事態が悪化し、事業を継続することは出来ません。カーボンニュートラルの旗印の下に社会の大変革が起ころうとしている今、経済的恩恵を期待される向きにはとても残念で深刻な現状と未来をお伝えせねばなりません。しかし真実に向き合うことがやはり大切であり、知恵と努力によって遍く人々の持続可能な幸福に貢献するために、共に学び、考えていきたいと思います。


山形大学カーボンニュートラル研究センター

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