研究紹介 義家亮先生(名古屋大学) 「マイクロバイオマス発電」

YUCaN研究センター準備会メンバーの名古屋大学の義家亮先生から研究紹介を頂きました。

名古屋大学大学院工学研究科機械システム工学専攻・准教授・義家 亮

専門分野:エネルギー変換工学,環境工学

キーワード:燃焼・ガス化,バイオマス,廃棄物,有害排出物放出抑制

太陽光や風力などの「気まぐれ」な再生可能エネルギーの利用拡大のためには,ローカルグリッドなどで説明される自律分散型電力供給ネットワークの構築が不可欠です.また,各事業所や周辺家屋等におけるエネルギーのエンドユーザーにとって,エネルギー需要は電力と熱に大きく分けられます.よって,剪定枝,建築廃材,農業残渣,厨芥類などの廃棄物系バイオマス資源の有効利用においても,オンサイト処理(バイオマスが発生するその場での処理)を基本とする小規模熱電併給システムの実現がカーボンリサイクル社会構築のカギとなります.一方,欧州ではバイオマス燃料のガス化炉とガスエンジンを組み合わせた熱電併給システム(欧州での呼称CHP: Combined Heat & Power)の商業化に成功しており,日本国内へも導入実績があります.しかし,それらは均質な木質バイオマスのみを対象としているだけでなく,最小規模のものでも熱入力200kW程度であり,事業所単位での導入には規模がやや大きすぎます.よって,私はガス化ガス中不純物除去機能を備えた熱入力が数十kW未満となるバイオマスガス化熱電併給システムの実現を目指して,その基本となる小型バイオマスガス化炉の開発およびガス化ガスの燃料電池導入試験を行っています.

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